【深掘り特集記事】フードペンシルを10倍楽しむ、美食の裏話

OCNIのフードペンシルが、単なる「調味料」ではないことは、もうご存知かもしれません。それは、食卓に驚きと楽しさをもたらす、小さな魔法の道具です。

しかし、その一本の鉛筆には、あなたがまだ知らない、たくさんの物語が隠されています。

製品が生まれた土地の歴史から、食いしん坊ならニヤリとしてしまう美食のトリビアまで。知れば、いつものひと削りが、もっと愛おしくなるはずです。

 

物語の舞台、アレスという街をご存知ですか?

OCNIが生まれたのは、南フランス、セヴェンヌ山脈の麓に抱かれた街「アレス(Alès)」。

日本ではあまり知られていませんが、この街は古くから、逆境をアイデアで乗り越えてきた、革新の歴史を持つ場所なのです。

かつては炭鉱の街として栄え、19世紀には養蚕業が盛んになりました。しかし当時、蚕の病気が蔓延し、フランス中の養蚕家が頭を抱えます。この危機を救ったのが、かの有名な細菌学者ルイ・パスツール。彼はアレスに滞在し、病気の原因を突き止め、養蚕業を崩壊の危機から救いました。

伝統を守りながらも、困難には新しい知恵で立ち向かう。そんなパスツールの革新の精神は、今もこの街に息づいています。常識にとらわれず「未確認食料物体」を探求するOCNIの工房が、このアレスにあるのは、偶然ではないのかもしれません。

 

食いしん坊トリビア①:「ドレッシング」の秘密

OCNIのフードペンシルは、日本の法律上、実は「ドレッシングタイプ調味料」というカテゴリーで検疫を通過しています。

「え、オイルも使っていないのに?」と驚かれるかもしれません。

日本の食品衛生法では、「ドレッシング」とは「食用植物油脂と食酢又はかんきつ類の果汁を主原料としたもの」と定義されています。しかし、オイルを使わないものは「ドレッシングタイプ調味料」として分類され、OCNIのフードペンシルはリンゴ酢やバルサミコ酢を主原料としているため、このカテゴリーに当てはまるのです。

私たちが「削るドレッシングです」とご紹介することがあるのは、そんな輸入時の裏話が隠されているから。もちろん、製品の正式名称は「固形調味料」。この豆知識を、ぜひ周りの方にも披露してみてください。

 

食いしん坊トリビア②:黒トリュフと、幻の白トリュフ

OCNIのラインナップでも絶大な人気を誇る「黒トリュフ」。では、その対となる「白トリュフ」のフードペンシルはなぜ無いのでしょうか?

世界には大きく分けて「黒トリュフ」と「白トリュフ」が存在します。黒トリュフが加熱することで香りが増すのに対し、白トリュフは加熱に弱く、生でスライスしてその鮮烈な香りを楽しむのが一般的。そして何より、白トリュフは人工栽培が不可能で、イタリアのピエモンテ州など、ごく限られた土地でしか採れないため、黒トリュフの数倍、時には数十倍もの価格で取引される“幻のきのこ”なのです。

フランスが誇る黒トリュフの豊かな香りを、一年中手軽に楽しめるように。それがOCNIの黒トリュフ・フードペンシルに込められた想いなのです。

 

食いしん坊トリビア③:「ポルチーニ」か、「セップ」か。それが問題だ。

黒トリュフと人気を二分する「ポルチーニ茸」。

さて、フランス料理に詳しい方なら「フランス産なら“セップ”と呼ぶのが正しいのでは?」と思われるかもしれません。

その通り!このきのこは、フランス語では「セップ(Cèpe)」、イタリア語では「ポルチーニ(Porcini)」と呼ばれ、どちらも全く同じものです。

ではなぜ、私たちはフランス生まれのOCNIを「ポルチーニ」と呼ぶのか。

それは、日本ではイタリア料理の普及とともに「ポルチーニ」という呼び名の方が圧倒的に広く知られているからです。フランス語の響きを大切にするか、お客様にとっての分かりやすさを優先するか。私たちは後者を選びました。

もしレストランで「セップ茸のソテー」を見かけたら、それはOCNIのポルチーニと同じきのこ。そんな風に思い出していただけると嬉しいです。

 

OCNIのフードペンシルは、ただ便利なだけではありません。

その背景には、作り手の遊び心と、私たちが世界中から集めてきた食の物語が詰まっています。

ぜひ、次の食卓では、そんな物語も一緒に味わってみてください。

きっと、いつもの一皿が、もっと味わい深くなるはずです。

 


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